北海道に生息するカエル類と鳴き声


北海道に生息するカエルには、2種類の在来種と5種類の外来種がいます。



【在来種】——————————————————

○和名:二ホンアマガエル  鳴き声はこちら!
○学名:
Hyla japonica

○繁殖期:4月~8月
○生息環境:全道に生息 池沼、湿地、水田、水たまりなど止水周辺の草地
○特徴:
・・・・鼻から眼、腹の側面にかけて黒い線模様がある。
・・・・指先に吸盤があり、垂直面も登れる。
・・・・メスは体長25~45mmで、オスは体長20~40mm。
・・・・オスはのどにひとつの鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。
・・・・卵は小さな塊状で、卵数は250~800個。

<注意>皮膚の粘膜から刺激のある毒を分泌!
・・・アマガエルを触った手で目をこすったりすると
・・・強い痛みが出ることがあるので要注意!!

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○和名:エゾアカガエル    鳴き声はこちら!
○学名:Rana pirica

○繁殖期:3月~5月(雪解けすぐに産卵)
○生息環境:全道に生息 平地から山地の森林、草地、湿地
○特徴:
・・・・鼻先から眼、前足の付根にかけて暗褐色の模様である。
・・・・メスは体長50~70mm、オスは体長45~55mm。
・・・・オスは左右の頬にひとつずつ鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。
・・・・また、メスに抱きつくためにコブが前足の指にある。
・・・・球状の卵塊で、卵数は700~1,100個。

【外来種】——————————————————


●和名:ウシガエル <特定外来生物※1>・・ 鳴き声はこちら!
●学名:Lithobates catesbeianus
●導入経路:戦時中にアメリカ東部から食用として導入された!

●繁殖期:5月~8月ごろ
●生息環境:池、湖沼など
●特徴:
・・・・メスは体長120~190mm、オスは体長110~180mm。
・・・・オスはのどに鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。
・・・・メスより腕が太く鼓膜も大きく、あごが黄色いのが特徴である。
・・・・オスメス共に水かきが発達している。
・・・・卵はシート状に水面で広がり、卵数は6,000~40,000個。
・・・・オタマジャクシは、孵化した直後は5mm程度と小さいが、
・・・・オタマジャクシのままで1年以上越冬して最大150mmまで大きくなる!

・・・・オタマジャクシのまま23年間越冬する場合もある。

※1:特定外来生物
・・ウシガエル魚、昆虫、ネズミ、鳥など、くちに入るものなら何でも食べることや
・・繁殖力が強いことから、生態系に深刻な影響を与える外来種である。

・・日本では外来生物法によって特定外来生物に指定され、国の許可なく飼育や移動、
・・販売などが禁止
されており、違反すると個人で300万円以下の罰金が科せられる。

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●和名:アズマヒキガエル <指定外来種※2>  鳴き声はこちら!
●学名:Bufo japonicus formosus
●導入経路:出稼ぎに行った人が、ペットとして北海道に持って帰ってきた!

●繁殖期:4月末~5月ごろ
●生息環境:平地から山地、森林、開けた農地など
●特徴:
・・・・水かきは小さくあまり跳躍せずによく歩き回る。体表には無数のイボがある。
・・・・メスは体長55~165mmで、オスは体長45~160mm。
・・・・オスは繁殖期になると体表のイボが消え、体色が黄色っぽくなり(婚姻色)、
・・・・両手の指に抱きダコ(婚姻瘤)ができる。
・・・・卵はひも状で、卵数は1,500~8,000個。

<注意>鼓膜の上辺り(耳腺)から白い猛毒を分泌!
・・アズマヒキガエルはブフォトキシンという強い毒を持っている。
・・見つけても素手では触れないようにし、触ってしまった場合にはよく手を洗うこと!

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●和名:トノサマガエル <指定外来種※2>  鳴き声はこちら!
●学名:Pelophylax nigromaculatus
●導入経路:学校教材として導入され、野外放逐された!

●繁殖期:4月下旬~7月ごろ
●生息環境:水田や河川、池など
●特徴:
・・・・背中やわきの黒い斑紋は繋がる(模様は個体差あり)。
・・・・水かきが大きく、跳躍力が高い。
・・・・メスは体長65~95mmで、オスは体長35~80mm。
・・・・オスは口の左右に鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。
・・・・繁殖期にはオスの体色が変化する(婚姻色)。
・・・・卵は塊状で、卵数は1,800~3,000個。

※2:北海道の指定外来種
・・・北海道生物の多様性の保全等に関する条例により、北海道の生物多様性に
・・・著しい影響を及ぼすおそれがある外来種を指定外来種に定めている。
・・・指定外来種になると、適切な飼養が義務付けられ、販売業者には販売時に
・・・説明の義務が課せられている。また、野外への放逐が禁止されている。
・・・違反すると30万円以下の罰金が科せられる場合がある。

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●和名:トウキョウダルマガエル <指定外来種※2>  鳴き声はこちら!
●学名:Pelophylax porosus porosus
導入経路:学校教材として導入され、野外放逐された!

●繁殖期:5月中旬~7月ごろ
●生息環境:水田や河川、池など
●特徴:
・・・・背中やわきの黒い斑紋は繋がらない(模様は個体差あり)。
・・・・見た目でのトノサマガエルとの識別は非常に難しい。
・・・・メスは体長45~85mmで、オスは体長40~75mm。
・・・・オスは口の左右に鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。

●北海道では外来種でも、本州では希少種!?
・・・トノサマガエル、トウキョウダルマガエルは北海道では外来種だが、
・・・本州では水田の減少や開発の影響などによって個体数が減少しており、
・・・多くの都府県で希少種に指定されている。
・・・北海道の水田は、環境の変化に弱いカエルにとって最適な環境なのかもしれない。

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●和名:ツチガエル      鳴き声はこちら!
●学名:Glandirana rugosa
導入経路:コイの生簀(いけす)に紛れ込んで侵入した!

●繁殖期:5月末~8月
●生息環境:平地から低山地の深い水場、緩い流れの小川の周辺など
●特徴:
・・・・腹面は白く、黒斑があり、背中に無数のイボがある。
・・・・水かきはあまり発達していないが、動きが素早くよく逃げる。
・・・・つかむと臭いにおいを出す(警戒臭)。
・・・・メスは体長45~60mmで、オスは体長30~47mm。
・・・・オスは下あごにひとつ鳴嚢(めいのう)を持ち、膨らませて鳴く。
・・・・オスは繁殖期になると足の付け根が黄色くなることがある。
・・・・卵は小さな塊状、卵数は700~2,600個。

●北海道のツチガエルは在来種?
・・北海道でツチガエルが確認されたのは1970年代に入ってからのことで、
・・その後は一気に道内各地で生息が確認され始めた。
・・ツチガエルの発見当初は、広く分布していることから”ツチガエル在来種説”も
・・あったが、現在ではコイの養殖が盛んだったころにコイの生簀(いけす)に
・・紛れ込んできた外来種という説が一般的!


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