日本の森林の荒廃と現状

間伐

日本は山が多く、森林が豊富な国と呼ばれています。しかし、現在の日本の森林の多くは、十分な手入れがなされていません。

今後も、間伐や下刈りなどの手入れが行われないと、森林は健全性が失われる可能性があり、さらなる生態系の破壊や災害に繋がる可能性があります。

日本の森林事情

日本は国土のうち約7割が森林となっており、世界有数の森林大国です。

森の面積はここ40年間で横ばいであり、森林蓄積量は年々増加しています。

しかし、日本に森林が多いにもかかわらず、木材自給率は約3割しかなく、使用する木材の約7割を海外からの輸入に頼っているのが現状です。

海外の木材は安く、安定して輸入ができ、一方で日本の木材は値段が高騰しています。

それにより日本の林業は衰退傾向で、その結果、森林の手入れがなされず放置されているのが状況です。

森林の手入れなされず放置された状況が続くと、土砂災害が起こりやすくなるほか、水源としての機能も低下してしまいます。

また、森林内の動植物に変化が起き、多くの動植物が絶滅危惧種になるなど、生態系のバランスに危機的な変化をもたらします。

森林の荒廃の原因

森林の荒廃の原因は、木材輸入の自由化による国産木材の価格高騰にあると考えられます。

国産の木材は輸入木材に比べて高いので売れなくなったことにより、林業就労者の収入が減少、その結果、林業就労者が減少しました。

現在は、林業就労者の高齢化や、後継者不足も問題となっています。

林業の衰退により、間伐や下刈りされない木々が増えてくると、もやし状の森林となって風害や雪害などの影響を受けやすくなります。

また、下層植生がなくなり、水土保全の役割を十分に発揮できなくなってしまいます。

これからの対策

森林を活かす活動をもっと積極的に実施する必要があると考えます。

森林に植林されている人工林は収穫期を迎えていますが、間伐されないまま放置されているものや、間伐後、運搬せずに放置する「伐り捨て間伐」も多くみられます。

従来の間伐は木を伐採して、人の手により山から木を運び出してきました。しかし、間伐で伐採した木の運び出しには手間がかかるため、機械化が推奨されています。

近年では、技術革新により小型化された機械やAIの導入が注目されており、今後さらなる飛躍が期待されます。

人工林の伐採、植林、育成、そして伐採するサイクルを回すことで、森林を活かすことに繋がるのです。

さらに、林業就労者の確保が必要です。

各自治体では、林業就労者が安心して就業できるよう、雇用関係の明確化、雇用の安定化、雇用条件や雇用管理などの改善に努めています。

まとめ

多くの人は、日本の森林の現状(荒廃)を知りません。森林面積が増えているから問題ないと考えています。

日本は災害の多い国でも知られ、このまま間伐を行わず森林を放置すると、甚大な被害をもたらすことになります。

私たちが日本で安全に暮らしていくためには、森林を活用し、うまくサイクルを回していく必要があるでしょう。

(参考:森林・林業・木材産業の現状と課題・林野庁

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